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子育てと介護と仕事の優先順位の判断

~自分にしかできないことを見極める!~

 

子育てと介護と仕事が同時並行で起きる場合、日々命の優先順位を判断するトリアージを連続して行い続ける感覚に近い状況が起きます。

あるビジネスパーソンのダブルケアラーさんは、ダブルケアと仕事の両立は「プロジェクトの目標・スケジュール・ゴール(成果物)を同時にイメージして動く感覚」に近いといいます。

多重ケアの場合に全体のタスクを整理しながら負担を下げられるように、下記の3点のポイントについてご紹介させていただきます。

 

  1. 自分にしかできない(自分がやりたい)ことに注力できる環境を作ろう。
  2. そのために、自分1人で対応しなくても問題ないことは自分以外の誰かに任せよう。
  3. 自分1人で対応しなくても問題ないことの範囲は今より広げられるかもしれないから優先順位含め見直してみよう。

 

他者(電化製品や社会的なサービス含む)にアウトソーシングするための考え方については、以下の流れをご提案させていただきます。

 

~子どもや高齢者が自分で対応可能ですか?~

 

子どもや高齢者に対する介護や世話は、一人で行うには大変な労力が必要です。しかし、子どもや高齢者自身が自分で対応できることもあります。そのため、自分が全てを行うのではなく、彼らが自力でできることは任せてみることも必要です。

 

 

~家族や第三者に任せることは可能ですか?~

 

 

家族や第三者に任せることができる場合もあります。自分一人で全てを抱え込まずに、周囲のサポートをうまく利用しましょう。家族や第三者が対応可能なタスクは積極的に任せ、自分ひとりが負担するべきタスクを見極めることが重要です。

 

 

 

~できるかぎりアウトソーシングをして、あなたしかできない(あなたがやりたい)タスクは自分で対応!!~

 

 

なるべく自分自身が集中したいタスクに向き合える、環境を整理していけるといいですね。

このバランスを見極めることで、ダブルケアの負担を軽減しながら仕事とのバランスが取れる環境が作れるかもしれません。

 無理をしすぎず、心と体に余力を残しながら(70%から80%くらいで)日々過ごしていただけたらと思います。

 

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  • 当法人役員4人が編著者・コメント執筆者として参画
  • 26事例!ダブルケアケース
  • 当事者、子育てや介護の専門職(保育士、ケアマネジャー、スクールソーシャルワーカーなど)、研究者などの多様な視点で事例ごとの解説付き! 

 

「子育てと介護のダブルケア~事例からひもとく連携・支援の実際~」中央法規出版 2023年